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ナイト・アートギャラリー・2

 

さて、今夜はあのミステリアスな夜空の光に向かって行ってみました。
発見場所から10km程進むと海になっていて、漁火が見えてきました。

これらイカ釣り漁船は水平線近くで、夜に操業します。
強力な集魚灯を照らしてイカを集めます。
メタルハライド集魚灯ははあらゆる種類のランプの中で現在最も明るい電球といわれています。
1個1000W~2000Wの電球を何十個も並べるわけですから、いかに明るいかご想像下さい。

Img_0433

 

雲に反射すると光の柱のように見えます。昨夜の謎の光柱群の正体はこれでした。

ではなぜ垂直に長く光るのでしょうか?
これについては個人的な推測の段階で、仮説ですが説明します。

1.船の上方の空気は電球の熱で温められ、上昇気流が発生します。
2.このため暖かい空気の垂直なトンネルが出来ます。
3.周りの空気は冷たいのでこのトンネルの中の光は外に抜けずに内側に屈折します。
4.つまり蜃気楼状態になり、空気の光ファイバーのように垂直方向に光が集まります。
5.この光が途中にある雲にぶつかって反射して、ビーム状に見えます。

Img_0438

この現象を観察したのは個人的には今回が初めてです。
でも以前は空が明るくなることはあっても、全く見かけなかったことから、最近発生したことに何らかの原因があると考えられます。

昔は白熱電球を使い、やがてハロゲンや水銀灯に替わり、最近ではメタルハライドという強力な輝度を持つものに進化しました。
しかも、水銀灯と違って光の波長は太陽光に近いために人の目に見えやすくなりました。
これによって、以前は見えなかったか、あるいは発生しなかった現象が起こるようになったものと思われます。
異常気象などに起因するものではなく、明る過ぎるための人為的な現象のようです。
しかし、近い将来はCO2削減の必要性などから、省電力のLEDライトに替わっていくので、一過性の現象ともいえるでしょう。

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風景」カテゴリの記事

コメント

lucianさん、昨日書き込めませんでしたので、今日もこのネタで嬉しいです。
解析されたのですね。
実は私もこの光の柱を一ヶ月前、東の空に見たんです。
まだ暗かったのですが、何本もはっきり見えたので三脚の無限遠で撮ろうと思ったら、なんと一年に一度あるか無いかのカメラの積み忘れで撮れませんでした。
で、イカつり漁船の集魚灯だったと聞いて、lucianさんの説明に深く納得しています。
で、私からの疑問なのですが、私は何年も同じ空を眺めているのに、今年初めて見たような気がするんです。
これは暖冬とかエルニーニョとかに関係しているんでしょうか。

esikoさん
私も今回初めて見ました。
なぜ今になって始まったかという理由は、推測に過ぎませんが、説明は可能です。
記事に追加しておきました。
暗闇での撮影は不慣れなので、ピント合わせなどで焦りました。
ズームでアップしたものは皆ピンボケでした。

またまたすばらしい景色(現象)を見せていただきました。なんだか夢に出てきそうな景色。メタルハライドっていう電球は、大きな熱を発するものなんですか?熱とか、屈折とか、上昇気流とか、久しぶりに物理の授業みたいで、生徒になったみたいで楽しいです。自分の目で見てみたいなあ。

nuts-coさん
白熱電球の仲間は皆高熱を出します。熱を出さないのはLEDだけです。
どなたかもっと理論的に優れた仮説を示してくだされば、私のは撤回するつもりですので。
でもあまり理屈っぽくしてしまうと、ロマンティックでなくなりますね。

私も生徒のひとりですが、いろいろ説明を受けてもそんなものなのかーとjひたすらポカーンと口をあけているタイプです。とにかく写真の美しさに感動です。

sustenaさん
本当は説明などはあまり書きたくなかったのですが、それだと記事にならないので理屈をこねてみました。
いずれにせよ、不思議な光景だったことは確かです。
三脚を持っていてラッキーでした。

前の写真もそうですが、理由がわかっても幻想的な風景ですね。人為的なところもありますが、自然の不思議な力を感じます。
最近は気温が高いので、湿度があり暖かい空気と冷たい空気で結露状態になり、下の方から雲的な感じになったのかもあるのかもしれませんね???でも、風が無い時しか出ない感じですから、違うと思いますが(^^;
テレビでやっていましたが、海の中のイカは水中に届く青い光に集まるので、最初はこの照明で広範囲に照らして集め、捕るときは青いLEDで仕掛け近くに集めて捕る方が、省エネだとやっていました…

ねねここさん
一度しか見ていないのと検証していないことから、理由はまだ分かったことにはならないかもしれないです。
この日は気温は低く風のない状態でした。
普通だと雲が全体的に明るくなるだけです。
ある特定の条件がうまく揃わないと発生しないような、珍しい現象だったことは確かですね。
省エネは法的強制力がないとなかなか普及しないみたいです。

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