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2011年5月

野外オブジェ #3

 

機能を果たすことをやめた構造物は、その断片に機能美の痕跡を残しながら消えて行きつつあります。
消えるといっても姿形を変えるだけで、リサイクルされるのですが。 

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断片の切り口は、まるで厚紙を手で引き千切ったような形に見えます。
何を使ってどうやって切ったのか、作業状況を直接見ることはできないのですが、道具を見れば一目瞭然です。
鉄板の端部が、刃物で切るか、引き裂いたようになっているのがわかります。

 

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これがそのツールです。
巨大なカニの爪のような鉄骨カッターがついたバックホーで、船体を三つに切り離したようです。近くにはガス溶断用のガスボンベも置かれていて、使った形跡もありますが、大部分はこの機械で切り離したようでした。

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こちら↓は一般に建物などの解体に使われるはさみがついたものです。
プラスチック船(FRP製)などはこれで簡単に壊せますが、鉄の船は無理なので、持ち上げたり移動したりするのに使っていると思われます。

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野外オブジェ #2

 

300トン超の漁船の近くには、150~180トンクラスの船も3隻打ち上げられていて、反対側の岸壁にも1隻あります。
先ず、こちら側の4隻をほぼ同時進行で解体することになったようです。

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すっかり陸に上がっている物は、3等分くらいに切り離して小さくしてから、さらに解体を進めていくようでした。
しかし岸壁ぎりぎりに乗っかっているのは、海中に落としてしまわないように慎重にやる必要があるために、進行具合は緩やかです。
普段、ほとんど目にすることのない光景が日常的にオープンになっているのは、注目と記録に値するといえるかもしれません。
この解体ショーは今、市民の注目を集めています。

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野外オブジェ ♯1

 
津波で打ち上げられた中型イカ釣り漁船を最初に見た時は大きな衝撃を受けました。
震源地から最も遠い青森県の被災地でさえ、これだけの津波の破壊力です。
でも仕事で毎日のようにここを通るようになって眺めていると、持ち主の方には申し訳ないのですが、津波被害という社会的現実としての印象が薄れてきて、野外美術館のシュールなオブジェにさえ見えてくるような気がしてきました。
最近は家族でやってきて記念写真を撮る人たちまで現れました。

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300トンを超えるこの船体は、クレーンによる移動は地面のコンクリートを破壊しかねないので出来ないとのことでした。
まだあと15年は使えるそうですが、やむを得ずこの場で解体することになり準備が始まっています。
この船は岸壁近くの公道の中央近くにまで流されていました。
近くには他に3隻の僚船が打ち上げられています。

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