野外オブジェ #5
このシリーズはこれで最後になります。
建物や船舶の津波被災は多く見てきましたが、個人的に最も衝撃的だったのが線路の変形でした。
先ずこちらはJR八戸線。踏切から右側までは正常ですが、左から先がブラックホールに呑み込まれたかのように捻じ曲げられ、すぼめられていました。
その先は数十メートル先に、模型電車のパーツのように置かれていました。
そしてこちらが三陸鉄道・北リアス線です。
土手から引きずり下ろされて砂に埋まっているだけならそれほど驚きません。
それが段々起き上がってきて、 メビウスの輪のように捻れ始めます。
反対側から見ると枕木の裏側が見え、ついに裏返しになってしまいました。
末端になると、やはりドッキングです。
線路を守るように植えられていた防潮林は、殆どがなぎ倒されています。
防潮堤は決壊し、消波ブロックが積み木のように散らばっていました。
津波に対して、これらはある程度のクッション効果はあったと考えられますが、想定外の大きさだったために機能を果たせなかったのでした。
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