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惑星バルカンとアルカイダ

18世紀ウィリアム・ハーシェルによって天王星が発見された。その後天王星はガリレオらによって17世紀にも惑星と気づかず観測されていたことがわかり、その軌道が正確に分かった。
 19世紀になり、天王星はその外側に未知の新惑星を仮定しないと運動のズレを説明できなくなり、フランスのルヴェリエとイギリスのアダムズによって新惑星の位置が計算された。これが海王星の発見につながったのである。

 このようにしてルヴェリエの名声は高まったのだが、彼は水星の近日点が惑星の摂動以上にズレることにも気づき、水星の内側にも未発見の惑星が存在すると考えるようになった。
この未知の惑星に「バルカン」と名前を付けたのである。
 しかし太陽に近いこともあって誰も発見できず、19世紀中には水星の内側には直径50km以上の天体は存在しないことが明らかになったが、水星の軌道変化については説明は誰もできなかった。20世紀になりアインシュタインの相対性理論が近日点の移動を説明して一件落着となった。
 こうしてバルカンは、存在はしなかったが名前と意義だけは残ることになったのである。
 

Img_0675_2

 

前置きが長くなったが、現在、同じように名前だけは世界中に知れわたっているものに、国際テロ組織「アルカイダ」がある。

 トルコ南部の地中海岸の港町アンタルヤは、地中海を航行するクルーザーが多く寄港する観光地である。2005年、この町の港の近くの家で火事が発生し、警察が火事の原因を調べてみると、家の中から750キログラムもの爆弾が見つかった。

 この事件でトルコ当局は、ルアイ・サクラ(Lu'ai Sakra)というシリア人の男を逮捕し、尋問した。するとサクラは、自分はアルカイダの幹部で、アンタルヤに入港するイスラエル人のクルーザーに爆弾を積んだ小船を突っ込ませて爆破テロを行う計画だったと自白した。そればかりでなく、昨年11月にトルコのイスタンブールでイギリス系銀行やユダヤ教の礼拝所が爆破された同時多発テロ事件に関与したほか、911事件にも実行犯たちにパスポートを用意するなど関与したことも明らかにした。

 サクラは「アルカイダで5番目に重要な人物」として報じられたが、彼はトルコの警察当局をもっと驚かせる別の話も明かした。それは、彼がこれまでにアメリカのCIAに2度拘束され、その際、エージェント(情報提供者、攪乱係、敵として働く人など)としてCIAのために働かないかと持ち掛けられて了承し、多額の活動資金ももらっていたという話だった。
 

 この件を報じたトルコの大手紙「ザマン」によると、CIAは2000年にトルコの諜報機関(MIT)に対し、サクラを捕まえてくれと連絡したが、MITも捕まえたサクラに対し、エージェントになるよう要請し、再び自由の身にしてやった。このほかサクラは、母国シリアの諜報機関(ムハバラート)からも、エージェントになれと要請され、アメリカ、トルコ、シリアという3つの国の諜報機関に情報を流す「三重スパイ」として機能していた。

 トルコ警察の担当者は、アルカイダの幹部を尋問するのが初めてだったので面食らったが、当局の内部で情報をすりあわせてみると、アルカイダの幹部がアメリカなどの諜報機関のエージェントでもあるという話は、よくあることだと分かった。

 トルコのテロ専門家はザマン紙に対し、「アルカイダという名前の組織は存在しない。アルカイダとは、テロ戦争を永続できる状況を作ることを目的としてCIAなどの諜報機関が行っている作戦の名前である」
「テロ戦争の目的は、常に低強度の危機が持続している状態を作ることで(アメリカが世界から頼られる)単独覇権体制を維持することにある」と述べている。

確かに911テロ以前にはアルカイダという名前が世に知られることはなかった。
CIAの作戦ファイル名としてのみ存在したからなのだろう。
 

ブッシュ政権後期のコンドリーザ・ライス元国務長官は、2010年10月のロサンゼルス・タイムズのインタビュー記事で述べている。
「911テロを実行した組織? あのアルカイダなるものは実際には存在しないと思う。」

 

 

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コメント

「惑星バルカン」と書いてあるのに、それに続く「アルカイダ」という言葉に引きずられて、ヨーロッパの火薬庫Balkanが頭から離れませんでした。 こちらは、いわば「ヴァルカン」、ウルカヌスですよね、この言葉の選択は正しいですね。水星よりも太陽に近い感じがします。

間違いと分かっていても人々が信じる事柄があるそうです。 酒飲みのベイブ・ルースが喉の癌で死んだとか。
沢山のお金を使える人たちは、ホントに考えられないことに一所懸命になって、滑稽なことに情熱を傾けるものですね。
その組織とは、アフガン侵攻に対向するために育てたものを、母体としている、という考えでしょう。
米ソはそれぞれに色々な幻想を生み育て、共存してきたといえます。

大阪の友人が言ってました。「アルカイダ? そんなもん、あるかいな!」

iwamotoさん
占星術や神智学ではバルカンを実在の惑星として考えるようです。エーテルでできた不可視の星というわけです。
イメージの中だけにあるので質量も重力もなく、影響力もありません(笑)
存在しないものが10年間もあるかのように報道され続けているということは異常なことです。
誰が何の目的でやっているのか、巨大なジグソウパズルを組み合わせるようにして謎を解きたいと思うのです。
今日はネットの接続不良に悩まされました。突然のことでこれも謎ですねぇ。

スパイ組織(CIAとかKGBとかMナンバーのとことか、伊賀者とか)というのは、最近思うんですが、実働部隊というのは、Agent (裏仕事傭兵)なんじゃないかと考えるようになりました。傭兵ですから、契約がきれれば、どっちにもつくし、敵味方になっていても、就職情報・活動情報は交換しあうネットワークが基礎として存在している。伊賀衆とか甲賀衆とか雑賀衆とか根来衆とかというのがそういうネットワーク。
戦国時代の裏工作(相手の城内人間関係、人物情報・物資情報・武器情報・軍編成調査)なんかは、もぐりこむのではなく、近所付き合い、親戚付き合いみたいにして相互訪問・交換してたのではないかと思います。同時に破壊活動もする。戦国時代の合戦なんかは、まさにその謀略・調略戦でほとんど態勢がきまっていたんじゃないかなあと、伊達政宗の戦を追いかけてて感じたものです。
今のエージェントも似たような裏(犯罪)社会の住人なんだと思いますね。金もらえるなら、どこでも誰が相手でも破壊活動もする。ヨシオコダマとかササガワとかジロウシラスとか。みなこの類。
ここから一歩、道を踏み外すとスパイ組織管理者や職員すら自己利益のために組織を使うようになる。それが、911だったんじゃないですかね。組織は保険料で潤い、その上部組織の政府は戦争利権のための口実に使う。
忍者=エージェントという説ですlol。

宇宙空間がエーテルで満たされているという考えがありましたよね。 それは無理がある、と思う。
個人的に、息子のジョン・ハーシェルの方が興味があります。 フォトグラフィーの発明。
写真術の巨人。 フォトグラフという概念、光で描く絵、というイメージです。
南天の研究も重要だと思います。 自己チューじゃない雰囲気を感じるのです。 実際は知らないですが。

本筋から逸れまして申し訳ないです。

読者のみなさま、
「南天」は南半球の空のことです。 北半球至上主義的じゃなかったら嬉しい、くらいのことです。 言葉が足りませんでした。

Cakeaterさん
911に関していえば、これは個人や少数グループの犯罪とは次元の違う、もっと組織的で遠大な計画に基づくものだと思います。
詳しいことは機会を改めますが、1つの国が世界覇権を維持できるのはおよそ100年が限度です。
19世紀の大英帝国、20世紀の米国、そして21世紀に移行するには古いものを解体しなければなりません。
つまり、アメリカのように大き過ぎて潰せないものを潰すにはどうするかという命題をクリアするために、周到に練り上げられた計画が次々とあるわけです。
エージェントたちは自分の任務より上の意図を知らされていないのです。

iwamotoさん
物質になる前のエネルギーは、宇宙空間に満たされているかもしれません。
エーテルを物質と考えるから成り立たなくなるのでしょう。
北半球の星空は有史以前からの観察の歴史があるので、メジャーなのはやむを得ないと思います。

渋い内容ですね(^^;
良くわかりませんが、銀河系は太陽の周りを丸く回ってるんじゃなく、楕円形にそれぞれ回ってるみたいですから、
いろいろな関係性があるのかもしれませんね。
太陽自体凄いエネルギーで、電磁波など凄いでしょうから、何かありそうです?

アメリカは、かつて先に住んでたインディアンを力で制圧した白人の国で、
他人の物は自分の物、自分の物も自分の物って感じの人たちですから、
常に同じ事を繰り返していないと維持ができないのかもしれませんね?
国旗を見ると、何本かの血の色の川の上に、勝ち取った★を飾ってる様にも見えてきました(^^;;;…

ねねここさん
少し補足すると、水星以外の惑星は太陽から離れた所を回っているので、ニュートン力学だけで説明可能なのです。
水星だけは太陽に近いので、太陽の重力による空間の歪みで光が曲がってしまい、軌道がズレたように観測されてしまうのです。
その理由が19世紀までは分からなかったのです。
アメリカについては、罪を憎んで人を憎まずだと思います。
政府や国の主要機関の中枢に、「トロイの木馬」的に多数のエージェントが入り込んで工作活動をしているからです。
一般の職員や国民は何も知らないので罪はないのです。

天文や宇宙の話のまるで苦手な私は、バルカンとあってもバルタン星人を連想してしまいますが・・。
写真の雰囲気と記事の内容がぴったりで、ココロが吸い込まれるような写真だなーと拝見しました。

sustenaさん
写真は実は月夜ではなく、日中の太陽なんです。
霧のベールが減光フィルターの役目をしてくれたので、月のような雰囲気で撮れました。
写真を圧縮したら楕円形になってしまいましたが。
拡大してもバルカンは写ってないですね。

お花の名前を教えて貰ったお礼をと思って訪問しましたが・・・・・・
わたしの入れる空間ではなかった!!
あまりにも高尚なお話しで満ちあふれとてもついてはいけません!!
早々にお礼を述べて退散致します・・・では失礼!

るーちゃんさん
マスコミはいまだにアルカイダがあるかのように映像まで添えて報道しています。
巷の常識と真実は一致しないということが沢山あります。
10年間も世界を欺いてきた嘘を訴えたかっただけです。
ご理解いただければうれしいです。

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!

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