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金の窓

 
 
夕映えの金色の窓ガラスを見るたびに思い出すのは、小学校の国語の教科書に載っていたある物語である。

毎日家の仕事の手伝いをしている小さな少年が、夕方のひと時だけの楽しみに眺めていたのは岡の上から遠くに見える家の金色の窓だった。少年はその家の窓が金で出来ていると思っていた…。
( 全文はこちら 鈴木三重吉 「岡の家」 )
 
これを「金の窓」と想像できるような気持ちの柔軟性は、幼い頃がピークで歲をとるにつれて失われていくものだが、ふとした記憶の片隅からよみがえることがある。
こういう感性はできるだけなくさないようにしたいと思った。


 
 
 
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コメント

こんにちは。
金色の窓・・・ほんとそんなふうに見えますね。
大人になっていくとそんなふうに考える柔軟性ってなくなっていきますけど
子ども達には感性豊かにいろんな想像力を持って大きくなってほしいなって思います。
「岡の家」読ませていただきました。
読んでいて光景が頭に浮かんで・・・
私の頭の中で・・・とっても素敵な景色でした。

いちごさん、こんばんは。
もし金箔を貼っていたら夕日がなくてもこんな風に光るかもしれないですね。
同じ美しさならやはりこの瞬間は「金の窓」と同じ価値があると考えることもできます。
想像力が休眠していなければ、大人の論理でも美しさはわかると思います。
「岡の家」はメーテルリンクの「青い鳥」に共通するところもありますね。
幸福はどこか遠くや未来に求めるものではなく、何も望まない時に目の前に既にあるもの…という教訓は、子供よりもむしろ大人に必要なものかもしれません。

このような反射が起こるとしたら、それは一年間のある時期に発生するものだと思います。
その意味で、たぶんみなさんとは違う意見になってしまうのでしょうが、この作家さんがその辺をどう考えたのか気になるところです。 天文学的整合性が必ずしも必要ではないでしょうが、読み手に誤解を与えることは避けたいなって思います。
一年間のある時期に金色の窓に取り替えられる家がある、ではいけないのでしょうか。
青い鳥と共通する主題はよく分かりますが、この作家さんが思いつきで書いたとしたら、一年間の太陽の動きを観察して欲しく思います。
ローズ指令以降、鉛を使うクリスタルガラスも肩身が狭いですが、(金の産出量の多い)南アフリカの電車で、金の入ったガラスを使っているものが有るという話を聞いたことがあります。 相対的に暗い車内からは外が見え、車外からは金色の窓が見えるそうです。

記事の主旨に会わないようでしたら、削除なさってくださいね。 全く気にしません(笑)

iwamotoさん
念のため、物語をチェックしてみましょう。
窓を閉めると光も消えることから、引き戸ではなく開き窓であることがわかります。
開く角度は毎日ほぼ一定でも微妙な変化が考えられるので、窓の光の反射角度は太陽の位置と開いた角度との組み合わせで決まる相対的なものになります。
また、少年も岡の上の決まった場所にいるという記述もないことから、自由に移動して光をキャッチしたかもしれません。
そうすると一年中いつでも金の窓を見ることは可能だったとも考えられます。
もちろん、少年は毎日見ていたとはいえ、年中とは記されていないので、ある特定の季節の期間だった可能性も排除していません。
科学的な矛盾点はないように見受けられますが、いかがでしょう。

綺麗に本当に金色ですね。
毎日見られるようで、太陽の色が関係するので貴重なタイミングだと思います。
本物の金で無かったとしても、太陽の光自体に価値があるでしょうから、
それもまた金に近い価値がありそうな気がします。

ただ、そういった心で見る感覚は写真にも必要でしょうね…

Lucianさん、おはようございます。
矛盾点があるかというと、わたしはあるように感じますけれど、それは置いておきましょう。
そこが問題ではなくて、大人なら(定義が曖昧ですが)理解できることでも、子供は分かりません。
勘違いしそうなことを少なくしたいだけです。 その意味でちょっと心配があるなと思いました。

少し書き足せば良かったのに。 もう少し慎重な書き方をすれば、より堅固な作品が構築できただろうに。
そのように感じましたので残念な気持ちになりました。 個人的な感覚ですのでお許しくださいね。
解釈や判断は違って当たり前ですが、事実関係で論議が起こること自体が児童文学に於いては避けたいもの。

もちろん、文学上の矛盾点と、科学上の矛盾点は同一のものではありません。
でも、オッカムの剃刀に切られないようにしたいなって思っています。

こんにちは。
金色の窓ですか・・・・そんな窓がうちにもあったら良いなぁあー・・・??
文学作品は感覚で出来たものですからそんなに目くじらを立てる事でもないように思います。
少年 の 目には金色の窓に見えたのですよ・・・きっと!!

科学的な考えは必要なのかも知れませんが・・・すべてに当てはめる必要は無いのかも知れません。
あまりにも夢がない話になって味気ないと思いますよ!

ねねここさん
こういう状況は日の出や日の入りの瞬間に匹敵する貴重なものかもしれませんね。
見ようと思っていつでも見られるわけではないので。
日頃から想像力に幅と厚みを加えておくことは、写真を撮る時の「発見力」を鍛えることにもなるのでしょうね。

iwamotoさん、こんばんは。たびたび恐れ入ります。
「教訓」を文学的に高い次元で昇華させる技は巨匠たちに一歩譲るとしても、この作家は創作よりも出版企画や編集者としての才能があり、そちらの功績の方が大きかったかもしれません。
アンデルセン全集を翻訳したり、芥川龍之介に執筆を依頼して「蜘蛛の糸」や「杜子春」を世に出したことは優れた業績だったと思います。

るーちゃん、こんばんは。
この作品は国語の教科書以外では全然知らなかったので、失礼ながらマイナーだったのでしょうね。
でも「金の窓」というキーワードが強力なインパクトでリフレインするので、映像的な情景は長く記憶に残りそうです。
その部分だけでも十分価値があると思います。

Lucianさん、こんばんは。
うちの隣の家の窓は、夕日を受ければそのたびに金色に光っていますよ。
何回も写真を撮って、何回もブログにも載せていますが、いつ見ても幻想的な雰囲気があるので
ついついカメラを向けてしまいます。
朝日も夕日も、そしてその光を受けて輝いているものも、この世のものと思えない何かを感じさせてくれます。
幼い頃がピークじゃないような気もしますが、私が幼いだけなのかもしれません。

esikoさん、こんばんは。
幼い頃がピークというのは、世間一般の人々のことで、写真ブログをやるような人は例外なのです。
「この世のものと思えない何か」の正体を分析してみましょう。
朝日と夕日は昼と夜の境目、ボーダーゾーンです。
この移り変わる時の持つ性質が、人間の生と死のボーダーゾーンを連想させ、忘却された無意識下の記憶を刺激するのです。
それが写真を見る人の共感を呼ぶのかもしれません。

ああ、いい童話ですねえ。
ぼくは、小学校の教科書に載ってたなんてまったく覚えてません。
家やビルが金色に光る時間というのは、つい撮ってしまいますね。でもその場所へ行ってみようとは思わない。
そこらへんが、子どもではないようです。

Cakeaterさん
子どもなので行ってみました。
窓ガラスは無色透明でした。UVカットはあるかもしれません。
ある条件が揃うと金色に変わる不思議な窓という認識は少しも変わらなかったです。
イメージ世界と現実世界の接点が写真かもしれませんが、どちらもバーチャルリアリティですから。

私はこの話をなんだか、外国の話だとばかり思っていました。ありがとうございますm(_ _)m

sustenaさん
作品は日本人が書いたものですが、金髪で青い目の女の子が登場するので舞台は欧米ということになり、結局外国の話になってしまいますね。
作者は小説家から児童文学に転向する際に、アンデルセンなど欧州ものの翻訳も手がけたので、その影響が残っていたようです。

むかしのことを思い出して検索したらここにたどり着きました。

小学校の授業で、当時の先生が読書感想文を書かせるために
取り上げていたのを覚えています。
子供ながらに、たぶん初めて書いた感想文は、作品全体の趣旨とは違って、
パン切れや小川の水、裸足の足跡などに興味が行っていました。
長文になり、当時は読書感想文が辛い課題なんだと刷り込まれました。

それでも今でも内容全体を覚えているのが不思議なんです。
もう一つ気になる作品は「ちいさいしろいにわとり」?です。

ねこ5匹さん、こんばんは。
コメントをありがとうございます。
私たちが小学生の時は国語の教科書に載っていたので、
ダイジェスト版の短い内容だったと記憶しております。
それでも憶えていられたのは、この物語が視覚に強く訴えるインパクトを持っていた為だと思います。
黄金に輝く金の窓というイメージは、一度聞いたり読んだりしたら簡単には忘れないタイプでしょう。
「ちいさいしろいにわとり」も憶えていますが、教科書だったのか絵本だったのかは忘れました。
「金の窓」がヴィジュアル的に強力なのに対し、こちらは教訓的な印象が大きいのかもしれません。

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