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日本の白鳥 #1

 

日本で確認できる白鳥は3種類あって、冬鳥として飛来するのは、オオハクチョウとコハクチョウの2種類だけである。
今年は渡り鳥全般の飛来数が減っていることもあり、3種類の白鳥を同時に観察することはほぼ不可能だったが、北へ帰るのをやめて留まっている個体を含めて見つけることができた。
こちらで観察できるのはオオハクチョウがほとんどで、コハクチョウとコブハクチョウは残留している1羽だけだった。

 

 
 
下の写真の前側がコハクチョウ(120cm)で、後ろがオオハクチョウ(140cm)。
体長の違いは主に首の長さの違いであることがわかる。
単独でいるときの識別方法は、嘴の根元の黄色い部分の先端が、鼻孔の下まで伸びて鋭角になっているのがオオハクチョウ。鼻孔の後ろで終わって鈍角になっているのがコハクチョウになる。

 

 

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こちらはコブハクチョウで、体長は152cmで最も大型である。
嘴は橙赤色で目先とコブが黒いのが特徴になっている。
朝鮮半島には野生のものが渡来するが、日本にいるのは動物園や公園から逃げ出して半野生化した迷鳥だけである。

 

 

 

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これはオオハクチョウの若鳥。
成鳥との区別は羽の色よりも嘴の黄色の色の濃さで判断する方が適切である。
熟した果実のように黄色いかどうかということだ。

 

 

 
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これらは羽の色は大分成鳥に近くなっているが、嘴の色は手前の成鳥と比べるとまだ少し薄い。

 

 

 

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一方、こちらは成鳥で、首から上が褐色がかっているのは個体差と思われる。

 



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遠くから見ると優しい目と表情なのに、近寄ると鋭い眼差しに圧倒される。
警戒心もあるからかもしれない。
時々スキンシップを兼ねた喧嘩もするので、水上の格闘家のイメージもある。

 

 

 

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コメント

こんにちは。
人生の中で、鳥と縁がなく、渡り鳥といえば「なべづる」の飛来を、一度見に行ったぐらい。
日本で越冬するらしいハクチョウが、どれほど大きいかもよく分かっていません。 
ですから、へぇ〜とか、ほほ〜とか言うだけです。 この特集はもっと続くのですよね、もっと難しい話になるのですね。
なんとか、見分け方は覚えました。 本物を見る機会は少ないと思いますが。
フィギュアスケートの四大陸選手権で、マオ・アサダを抑えて優勝したアシュリー・ワグナーは「ブラック・スワン」を
滑りました。 スワンにハクチョウという意味が無いということですね。

iwamotoさん、こんばんは。
一般的には野鳥観察が環境の変化を知るバロメーターになります。
とりわけ渡り鳥はエサ場としての環境変化や放射線に敏感なので、例年通り来てくれることが環境が保全されている目安にもなります。
次回に続くのは少ない写真では紹介し切れないからで、長い能書きは最初だけです(笑)
"swan"の原義は「鳴き鳥」なので、白鳥と翻訳したのは日本だけの事情でしょうか。
また最近では、「確率論や従来からの認識・経験からでは予想できない現象」、すなわち、「ほとんどありえない事象、誰も予想しなかった事象」をブラックスワン・イベントと呼ぶそうです。震災もその例ですね。

おはようございます。
白鳥がこんなにたくさんいるんですね。
実際に見た事がないのでとっても興味があります。
白鳥のお顔、こんなにアップで見るとすごく愛くるしい目で・・・すごく可愛いですね。
でも、水上で格闘するんですね。
そんな場面も見てみたい気がします。

Lucianさん、こんにちは。
何回も白鳥の見分け方を教えていただいて、やっといくらか頭に入りました。
で、凡人の悲しさで、オオハクチョウはオオハクチョウ、コハクチョウはコハクチョウだけで
一緒に居るのだと勝手に思っていました。
なのに、混じって一緒に居たりするのですね。
注意深く観察しないとわからないでしょうに、さすがLucianさんの目はタダモノではありません。
個体差でグレーが残っていると言うのも、また驚きました。
私だったら「ゲレーだから幼鳥」と、決め込んでしまいます。
鋭い観察眼と柔らかい頭で見ないといけないのですね。
そしてだれにも負けない「存在感を消して近寄る術」・・・Lucianさんならではの記事だと思います。

いちごさん、こんばんは。
前回はひょうきんな顔を紹介したので、今回はシリアスな表情を選んでみました。
白鳥は日本で一番大きい鳥なので、近くで見るとかなり迫力があります。
それでいて人に馴れているので、幼児が着ぐるみを着ているような可愛らしさもあります。
集団でいると多彩なパフォーマンスを見せてくれます。

esikoさん、こんばんは。
白鳥は家族単位で群れを作るので、普通は種類ごとに別々にいますが、偶然同じ場所に飛来してしまうこともあるようです。
最初の写真は公園の池に棲みついてしまった2羽で、特別なモデルさんです。
写真を撮らせてもらうには「おみやげ」がないとすぐUターンして帰ってしまいます。
ここではオオハクチョウがほとんどで、飛来したコハクチョウはまだ確認していません。

白鳥がこんなに種類がいるなんて・・・・
オオハクチョウだけかと思っていました!
去年、県北の伊豆沼に行ったときにも怪我をして旅立てずに
住み着いてしまった白鳥がいました。
夏は大変でしょうね?

るーちゃん、こんばんは。
オオハクチョウの繁殖地域がロシア全域なのに対して、コハクチョウは北極海沿岸とアラスカ沿岸だけなので、個体数と距離の違いから圧倒的にオオハクチョウが多いのではないかと思います。
オオハクチョウはすぐ隣のサハリンやカムチャッカからも来るので多くなるのでしょう。
残留した白鳥は各地にいるようですね。自力で取れる餌がなければ人の保護に頼るしかないでしょう。

いろんなハクチョウが見られていいですね。
最後の2枚はやっぱり防水防塵の体だとわかります。
デジカメもアウトドアでは防水防塵がいいでしょうね(^^;…

ねねここさん
99パーセントはオオハクチョウです。
他の種類を見つけるのは苦労します。時間と交通費がたくさん必要になります。
水鳥は防水防塵に加えて耐寒です。
防水撥水処理したダウンジャケットを着ているようなものですね。
でも足だけは冷たそうな気がします。

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