« 続・咲く桜と咲かない桜 | トップページ | 庭の花 »

ネコザクラ

 

ネコザクラという桜はハンドルネーム以外にはなく、造語である。
枝垂れ桜や八重桜のような遅咲きの桜に、ウコンザクラ(鬱金桜)がある。
ピンクの花びらに見慣れているため、緑色の花を咲かせる桜は数が少ないので結構引き立って見える。


このウコン桜を見て気づいたことは、ひょっとしたら猫にもこの桜だけは人間と同じ色に見えるのではないだろうか、ということだった。




 

 

Dscn0180a_r


 

Dscn1068_r_r

 

 

Dscn1059a_r_r



 

Dscn0205a_r

 


昔は、ネコには色の区別が全くつかないだろう、と考えられていた。しかし現在は、網膜上に錐体細胞が存在するので、全色盲ではないことがわかっている。

様々な色彩を感じるのは感光色素を含んだ錐状体(すいじょうたい)という視細胞である。錐状体は明るい場所での視力と色の区別を行う視細胞で、錐状体がたくさんある方が明るさには早く対応できる。錐状体を多く持っているのは明るいところで行動することが多い動物だ。

人間などはこの錐状体の視細胞をたくさん持っているので、幅広く色彩を感じることができるが、ネコの目にはこの錐状体という視細胞が少ししかなく、その大半は緑色を関知するものなので、緑色は識別できるようである。
青色を関知できる錐状体も少しあるようだが、赤外線のような長い波長光を関知できる錐状体はきわめて少ないので、赤色はわからないだろうといわれている。
ネコは紫外線、青、緑、おそらく黄色の識別はできるだろう。

ネコ族が(ライオンをのぞき)狩りに精を出す一番多い時間帯は夕暮れ~夜間~そして明け方である。ネコの一番の獲物であるネズミなどはほとんどがグレーや砂色の保護色。赤など目立つ色の獲物は少ないだろうし、薄暗い中で一番活動的になるネコにとって色彩はあまり重要ではないということなのだ。

それではピンクの花を咲かせる桜は、ネコにはどう見えるのか、シミュレーションしてみた。
まず、普通の写真。

 

Dscn0123b_r

 

これを仮に全色盲と仮定してモノクロにしてみると、

 

Dscn0123_r


 

次に、レッドとマゼンタの彩度を下げて緑と青だけのカラーにしてみた。
これがネコが見るピンクの桜かもしれない。

実は、冒頭の4枚のウコン桜の写真も同様の処理をしてあるが、オリジナルとほとんど区別がつかないほど変化がなかった。
そういう意味でも、ウコン桜はネコザクラなのである。


 

Dscn0123ba_r

 

 

« 続・咲く桜と咲かない桜 | トップページ | 庭の花 »

地域・自然」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
『ウコンザクラ』初めて聞きました。
御衣黄っていう緑色の桜に似ているのかしら?
ピンク色の桜は可愛い雰囲気ですけど、ウコンザクラは高貴な雰囲気もしますね。

ネコちゃんは本当はどんな風に見えているのかしらね・・・
最後のお写真のような感じに見えるのかしら。
緑と青だけのカラーの桜も何だかとっても素敵な感じですね。

いちごさん、こんばんは。
御衣黄は花が咲いた後、散る頃になって赤くなってくるのに対して、ウコンザクラは最後まで緑のままでいます。
緑の時に見た目だけで見分けるのは難しいです。
緑は寒色系の色なのでクールな印象ですね。
ネコは赤い色を知らなくて見えないのですが、明るいか暗いかは分かるので、白黒に見えるのではないかと想像しました。

ウコンはけっこう阿佐ヶ谷では庭に植えられてます。歩いて、五分圏内に、4本ありますよ。
今年は、あ、また咲いてる・・・・で目新しさもなくて撮りませんでした。
猫は、みんな緑と白黒に見えるのかあ。知らなかった。
するてえと、信号機の見方を教えてもだめですねえ。注意して渡れ・・・・・あ、じゃなかった時間がないから急いで渡れもとまれも同じなんですねえ。

Cakeaterさん
赤を白黒でグレーに見ているのか、黄色か何かに置き換えているのかは不明ですね。
赤が欠けていると考えるのは人間側の発想なので、寒色系の完成された色彩体系を持っているのかもしれません。
うちのジョバンニに訊いてみたら、「認識できないものは説明できない」と言われました(笑)

シミュレーションがなるほど、です~。
実際にどう見えるのか、日高先生などの本を読んでも、いまいちピンとこなかったので。

う〜〜ん、まぁ、そういうことが考えられますね。
トータルに、目はなかなか良いというか、見えてますね。 ある意味でヒトよりも。
機能は、命を繋ぐことに集約している訳ですから、捕食が第一でしょうね。

この桜の名は知りませんでしたが、とても爽やかで、気持ちが良いです。
違う種類で、やはり緑っぽいものがありますが、みなそれなりに美しいです。

見事なシミュレイションでした(パチパチ)

sustenaさん
やっぱり文章だけだとピンときませんよね。
自分でも試してみるまで実感はなかったです。
明暗の知覚が生理的反射的なのに対して、色彩は心理的要因が強い発展途上の知覚だと思います。
環境や行動パターンの変化に合わせて進化しつつあるものでしょう。

ウコンザクラ・・・って言うんですね。
名前も知りませんでしたが、以前どこかで見たことはあるんですが
最近は見た記憶がありません。
目に優しい桜ですね。

シュミレーションしてみるところが、流石Lucianさんです。
私なんて、なんのことやらよくわからないまま、目で写真を追っています。
猫が桜を見るとこうなんるんだと、新鮮にビックリしています。

iwamotoさん
霊長類や鳥類は、緑の枝葉の中から赤く熟した果実を見つけるために、赤の色を知覚できるようになったのだと思います。
そしてネコ族は果実は食べないので、赤が見えなくても生きていけるので知覚できないとも考えられます。
その代わりに紫外線の色で見ている可能性も否定できません。
一方、動体視力は抜群なので、動画などはコマ送り再生のようにゆっくりに見えているかもしれませんね。

esikoさん
ネコに確かめてもらえないのが残念なところです。
今年は雨のせいで桜の写真が出遅れてしまったので、変わったテーマでお茶を濁しています。
目に優しい桜というは気づきませんでした。
そういえばそうですね。長く見ていても疲れないかもしれません。
数が圧倒的に少ないのが問題ですが…。

猫の目の見え方がどうなのかは難しくて理解できませんが
ウコン桜と言うのもあるんですね・・・
緑の桜は御衣黃だけかと思いましたが・・・・

るーちゃん
こちらでは御衣黄は少なくてウコンが多いです。
違いは↑にも書きましたが赤みが戻る時があるかないかです。
猫の目にどう見えるかは誰にも正確には分からないでしょう。
でも思考停止さえしなければ、ある程度理解できて想像する楽しみがあります。

こんばんは
ウコン桜、、、今年は行けませんでしたが
緑系は好きな色なので、
今まで何度も見に行ったことがあります!
でも、たしかに、言われるように「数」が少ないんですよねぇ
ま、、、そのほうが「希少性」があっていいのかもですが・・・

話は変わりますが
以前教えて頂いた
登山道脇の植物の名前、、、
せっかくなので
ブログの左バーに整理中です^^;;
他の方に教えて頂いたのも含めると
そこそこの数になってきたもので、、、

これからも
ご指摘、よろしくお願いします(ペコリ)

亀さん、こんにちは。
やはり希少な桜は名前もそれなりにしか知られていないようですね。
機会があれば紹介したほうがいいみたいです。
ブログの左バーに整理中ですか、楽しみですね。
そのうちぽよりんさんに追いついてください。
ついでに右バーを空けておくのはもったいないので、鳥の名前でも並べたらいかがでしょう。

こんにちは

ぽよりんさんに追いつくのは
絶対無理ですが、出来得る限り頑張ります!
それで
ところで
http://3748.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-80ff.html

この記事中の黄色の花
教えて頂けますでしょうか?
よろしくお願いします(ペコリ)

おはようございます^^
ヤマブキ、有難う御座いました
そして
エゴノキまで、、、(感謝)
引き続き、、、お手すきのとき
よろしくお願いします(滝汗)

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1208860/45433977

この記事へのトラックバック一覧です: ネコザクラ:

« 続・咲く桜と咲かない桜 | トップページ | 庭の花 »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ