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2012年9月

ツバメの観察 #3. 飛翔

 
 
ツバメの飛翔は極めて巧みにして華麗である。
スズメやセキレイなど、このクラスのサイズの鳥は、羽ばたきを続けないと飛行できない。
それに対しツバメは、中・大型の鳥のような滑空もできるし、急旋回や反転もできるなど、飛翔テクニックの完成度が高い。

なぜ飛び方が上手なのか? 同じスズメ目のスズメと比較してみよう。
体重はツバメが17gで、スズメ平均25gに対して70%ほどにとどまっている。
これは渡り鳥としての習性を維持するため、飛行することを重点に進化したためである。
餌も高タンパク質の昆虫や幼虫を主食として、瞬発飛行を可能にするほか、脂肪を貯め込みにくくすることによって軽量な身体を維持している。

もちろんスズメは国内で越冬するため、エネルギー蓄積率の良い穀類を主食にすることによって、脂肪を体に貯めこみ、餌の獲得量が少なくなる真冬でも生きてゆけるよう進化している。

平均飛行速度は約47km/h、これは生活圏を同じくする大きさの近い鳥達とあまり変わらない速度であるが、天敵の追跡から逃れる時や空中で餌を捕獲するときは200km/hに達することがある。
ツバメに近いサイズでこれほどの速度で飛行できる鳥はほかには存在しない。

飛行速度の高さを生かして、空中で獲物を捉えるのだが、羽根のある昆虫は視界の効く昼間、空中を飛んでいることの方が多いのでこれらをそのまま捕まえる方がより多くの餌を確保できることになる。
早いスピードで飛ぶ能力の他に、急激に速度を落としたり小さく旋回することができるツバメはこの捕獲方法を得意とするのである。



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低速で滑空する時に翼を大きく広げるのは、大型の鳥と同じであるが、
小さくてもこれができるのは、軽量な身体と長い翼を持っているからである。




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より速く滑空する時には、翼の角度を小さくして矢印のような形にする。
スピードが上がるほど角度は小さくなり、ついには畳んでいるかのように見えることもある。




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巣を放棄した後は、電線の上だけに住んでいるかのように見えた。


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ツバメの観察 #2.水飲みと水浴

 
 
ツバメは空中を飛びながら昆虫を食べるが、水を飲む時も飛びながら口を開けて水面に接触して飲む。
「水切り」の小石のように水面をジャンプするイメージがある。
水面に触れる前後は、当然のことながらスピードが落ちるので、撮影には有利になる貴重な瞬間でもある。
時速40~50キロくらいではないかと思う。



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先ず、大きく口を開けながら水面すれすれを滑空する。


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水に触れる直前。


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理想的には口だけ触れればいいのであるが、その場のタイミングでダイブのようになってしまうこともあるようだ。
技量の個体差もあるかもしれない。
中には2連、3連をこなすものもいて、水切りの小石になりきっているかのようだった。

※追記
水を飲む時は口だけを接触させ、水浴する時は半身を入れて飛び立つことで区別していることが判明。
両方を同時に済ませる可能性もないとはいえないかもしれない。
水浴の場合は、羽の汚れや虫などを洗い落とす目的がある。
入浴も飛びながら瞬間的にやっていることになる。



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