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タンポポ戦争 ~西洋 VS 日本~

 

次の3枚の写真は、セイヨウタンポポで、ヨーロッパ原産の帰化植物である。
Wikiによると、環境省指定要注意外来生物。日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。
とされているくらいなので、日本では圧倒的大多数を占めているようだ。

茎と花の接続部分の総苞と呼ばれる所を注目してみると、
ガク片が反り返っていて、下を向いているのがわかる。
これで在来種の日本タンポポと区別できる。

 

Photo

 

Photo_2

 

Photo_3
 
 
 
次からの写真はすべて在来種で、ガク片がピタッとくっついていて、上を向いている。
おそらくエゾタンポポと思われるが、カントウタンポポの可能性もゼロとはいえない。
 
 
Photo_4

 
 
実は、この日本タンポポは写真が撮れる状況下では初めて発見した。
それほどまでに貴重なものになってしまったのかもしれない。
西洋タンポポと日本タンポポの違いを挙げながら、
なぜ分布の数に大差がついたのかを考えてみたい。 
 

Photo_5
 
 
 

1. 西洋タンポポは花の数が多くてひとつの花びらが小さくて、花の全体の大きさが大きいのが特徴だが、
日本タンポポは花の数が少なく、ひとつひとつの花びらは大きくて、全体の花の大きさが小さい特徴がある。

 

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2. 日本タンポポは春にしか開花しないけれども、西洋タンポポは春から秋まで随時開花する。
 
 

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3. 日本タンポポは昆虫を媒介して受粉を行なわなければならないが、西洋タンポポは昆虫で受粉をしないで種を作る事ができる。
つまり、受粉しないまま種ができるので、クローンのようにコピーを作ってしまうことになる。

 

 

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4. 更に種が小さく遠くまでよく飛ぶので、西洋タンポポの繁殖力が強いのである。

 

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5. 生息数の差だけをみると、外来種が在来種を駆逐してしまったかのような印象を持ってしまうが、
実際には、繁殖能力の違いと、現在の日本の環境が西洋タンポポに適してきている為であることが分かる。

 

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6. 開発での環境破壊、農薬等による昆虫の減少によって、花粉を運んでくれる虫が少なくなったために、日本タンポポには不利な環境が増えてしまった。

 

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7. 西洋タンポポは、乾燥した環境やアルカリ性の土壌にも強い。

 

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8. しかも、西洋タンポポは、在来種との雑種ができることで、さらに環境への適応能力が高くなり、今後も増え続けると予想できる。

 

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自然」カテゴリの記事

コメント

揚げて説明を頂いてることが、ホントに納得いくことですよね。
どれをとっても、なるほどなって思わされます。
在来種と交雑もあるのですか。 それは意識して見たことがないです。
外来種を見つけたら、抜けば良いのでしょうか。

iwamotoさん、こんにちは。
雑種の見分け方は、ガク片が下まで反り返らずに、水平に近い中間点まで開くようです。
こちらのほうが見つけやすいかもしれません。
外来種を見つけたら、雑草扱いでいいでしょうが、管理できる土地なら実験をしてみるのも一興です。
蕾の先を半分カットして、シベの先がない状態で種ができるかどうか観察します。
できたならそれはクローンであり、母親のコピーであることを確認できます。

ウチの田舎の一番大きな田んぼは圃場整備で出来たものなので、やたらと大きな法があります。
で、この季節その法面にたくさんの黄色のたんぽぽが咲いているのですよ。
「綺麗だな~、ここにパオを連れて来て写真を撮ったら素敵だろうなー」
と思いましたが、田植え作業中は平時ではなく戦時なので、パオを連れてくるどころかカメラに手を伸ばす事も出来ませなんだ。
あの田舎に仰山咲いているたんぽぽは西洋種なのでしょうか。
見分け方を教わったので次回「ガク」に注意して見てみましょう。

paoままさん、こんにちは。
在来種のタンポポは、四葉のクローバのように、三つ葉の中にポツンと1本だけある、
というようなことはありません。集落のように一族がグループで何本かまとまって生えています。
そういうわけで、1本単位ではなく、グループ単位でご注目ください。
西日本には、シロバナタンポポという白い花の在来種もあって、三次からの報告例もあります。
残念ながら東北にはないようです。
日本タンポポが見つかる可能性は東日本より高そうなので、期待しています。

こんにちは。
タンポポって何気なく目にしているから
どれも同じだと思っていましたけど
ガクの部分で違いが分かるのですね。
今では日本にいろいろな外来種が入って来て
生態系を壊しかねない状況になっていますね。

日本の植物!がんばれ~って応援したくなります。
先日、またシロバナタンポポ見つけましたよ!
頑張って咲いているのを見ると愛おしくなります!

いちごさん、こんにちは。
在来種は東日本では全滅かもしれないと心配していましたが、
初めてみつけてうれしかったです。
西日本のほうは、まだ健在なようで安心です。
でも、侵略されたのではなく、スポーツのようにフェアな競争に負けているだけなので、
少数派でも生き残ってくれればいいと思います。
昔の日本には戻れないですが、将来は日本のタンポポが生息しやすい環境に変わってほしいですね。

こんばんは
たんぽぽ、栃木の山の中でも、
いや、、街中でもよく見かけますが
このログを拝見すると
西洋種の可能性が高そうですね
わたしも
これからは、ガクに注意して
日本タンポポがないか
調査?してみます!

PS SONYの山ラジオ
   ネットで調べました
   かなり真剣に欲しくなってきました、、、(^_^;)(^_^;)

亀三郎さん、こんにちは。
見つけたら記事を書こうと、5年も待ち続けてきました。
やっと巡り合えた。そんな感じです。
注目する価値は十分にあります。
わざわざ探すのは大変なので、偶然みかけたらチェックしてみてください。
PS
山ラジオの「山エリア」ボタンは、全国の有名な山がリストアップされていますが、
私のように近所の山にだけ登る人には必要がないみたいです(笑)
それと、ザックの肩がけに取り付けできる専用ケースがついていますが(実はこれにつられて買った)、
これが気に入らなければ、同じスペックの通勤ラジオを買ったほうがいいです。

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