昭和のレトロガラス その2
型板ガラスのメーカーは、旭(アサヒ)硝子、日本板硝子、セントラル硝子の3社。
昭和30年代から40年代のブームの最中には、競って新作を作ったのだという。
始まりとピークがあれば終息もある。一つの時代が終わったのである。
平成になると、状況が大きく変わってくる。
1. 住宅は、和風や和洋折衷だけでなく洋風も増えてきたので、その分和風デザインは需要が減った。
2. 洋風向けには海外からの輸入品も入ってきた。
3. 張り替えもできるシールタイプの代替品も登場した。
4. 大手住宅会社の台頭で、コストダウンのために、多様化よりもシンプルな画一化を指向し始めた。
いろいろ挙げてみたが、要するに、デザインが古くなったり、欧州ものが入ってきたので、
洋風のシンプルなものに替わってしまったということだろう。
メーカーとしては売れないものは作れないので、流行に合わせて最適化する。
これらの事情によって、レトロな型板ガラスは消えていったと思われる。
日本的な良さが一つなくなったのはさびしい。
「笹」
「緑」
「梨地」または「霞」。2ミリなら梨地、4ミリと6ミリは霞と、板厚で呼び名が変わる。
これだけは、現在でも製造しているようだ。
浴室など曇りガラス代わりによく使われる。
「紅葉(もみじ)」
「サーキット」
「イワモ」
我が家にあるのはこれで全部。
親戚の家にはまた違ったタイプがあったような気がする。
探せば見つかるかもしれない。
レトロな型板ガラスを今でも販売しているガラス屋さんはある。
でもコレクション数の多いところは少ない。
金沢の前田ガラス店
http://shop-kanazawa.jp/shop.php?shp=1260&mll=10
オーナーの100枚の写真アルバムは圧巻
http://blog.goo.ne.jp/photo/229429/tn
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これらが全部家にあったのですか、たいしたものです。
「笹」は良いと思います。 葉っぱのところの質感が違って(滑らかで)手が込んだ感じです。
形が鋭いのに情緒も感じます。
それから「サーキット」、なんというか60年代的な形。 これなら使ってみたいです。
「イワモ」って、岩の藻ですか、岩の面? この形はなんでしょうね。
平滑でない板ガラスは、新しいものを見ることがあります。 わざと古い作り方などをして。
それを簡単に模したものはかなり情緒に欠けます。 ガラスブロックも昔のものが奇麗です。
それにしても、板ガラスをこれほどしっかり見たことはありませんでした。 面白かったですね。
投稿: iwamoto | 2014年6月11日 (水) 06時25分
こんにちは。
ご自宅にはすごくたくさんの種類があるのですね。
すごいです!!
こうやって見てみると、「笹」と「緑」は我が家にもありました。
時代の流れでいろんな理由で作られなくなったことはとっても寂しい気持ちになります。
個人的には、「もみじ」が好きだなぁ~♪
広島県民なので広島の県花で・・・
投稿: いちご | 2014年6月11日 (水) 10時14分
iwamotoさん、こんにちは。
「銀河」を紹介されるまでは、ほとんど注目しなかったので気付きませんでした。
他家で見たものを含めると相当な種類になりますが、今あるかどうかはわかりません。
数年前、親戚でリフォームした時に建具屋さんから、型板ガラスは本物にするかシールにするか訊かれたそうです。
欧風の輸入物が大きな割合を占めているようです。
日本的なデザインはすっかり消えてしまったのかもしれません。
イワモは岩面だと思います。半世紀前の作品です。
投稿: Lucian | 2014年6月11日 (水) 17時52分
いちごさん、こんにちは。
家が古いのでそのまんまありました。
昔は同じものが全国にあったんですね。
今はすりガラスタイプかヨーロッパタイプだけになったような気がします。
誰も日本的なものを望まなくなってしまったのでしょうか。
ちょっとさびしいですね。
「もみじ」は私の部屋にあります。
投稿: Lucian | 2014年6月11日 (水) 18時01分
こんばんは
余談になりますが
サーキットをみて、、、思い出したのですが
子供の頃、買ってもらったレーシングカーゲーム?
サーキット(道路)を、パーツを組み合わせて作り
そこに、2台くらいのレーシングカーを
走らせて競争させる。
リモコンでスピード調整するんですが
コーナーで、SPEEDが出過ぎてると
必ずコースOUT
そのへんの、、、操作加減が難しかったような記憶です 笑
投稿: 亀三郎 | 2014年6月11日 (水) 23時11分
前回に引き続きレトロなガラス編ですね。
この中で言うと私は・・・うーん
イワモに一票かなぁ
何百年も昔に建てられた教会のステンドグラスは今のガラスと違って不純物が多いとか。
でもその不純物ゆえに光が微妙に屈折して神秘的な色合いを作っていると現地ガイドさんに説明を受けました。
なんでも純度が高けりゃ良いっちゅうもんじゃないんですね。
澄み切ったシャンパングラスも綺麗ですが、ちょっとトロリとした質感のグラスも好きだなぁ。
投稿: paoまま | 2014年6月12日 (木) 14時30分
亀三郎さん、こんばんは。
そういえば、昔はレーシングカーの玩具が流行りましたね。
私の記憶にあるのは、電車の方でした。
このデザインはそれを反映したものでしょう。
唯一、和風でないものですが、これを境に衰退していったのではないかと想像しています。
アイデアを出しつくしてしまったのかもしれません。
投稿: Lucian | 2014年6月12日 (木) 19時33分
paoままさん、こんばんは。
イワモは東西を問わないデザインに見えますね。
この頃の日本は、高度成長期で夢があった時代でした。
新しいものを自分たちで創ろうとしていたと思います。
でも伝統文化に昇華するまでの持久力がなかったんですね。
一過性の流行で終わってしまい、今はノスタルジー的な価値しかなくなってしまいました。
投稿: Lucian | 2014年6月12日 (木) 19時47分
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投稿: スーパーコピー パネライ | 2018年9月25日 (火) 07時28分