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赤い木の実 ミニ図鑑

 
 

秋も深まり、赤い木の実があちこちで目立つようになってきた。
自分の行動範囲の中でどれくらいの種類があるか調べてみた。

まずは以前紹介したコブシの実から。
地面に落ちていたものを拾って中の種を出してみた。
 

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実の大きさの割には大きな種が入っていた。
鳥に運んでもらうためだけの少しの果肉がある感じだった。
  

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イチイの木。北東北と北海道の方言では、オンコの木とも呼ぶ。
実は柔らかくて食べやすかった記憶があるが、子供の頃なので味は憶えていない。
  

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これはウメモドキの実。
ウメの仲間ではなく、モチノキの仲間。
葉の形や枝振りがウメに似ているので「ウメモドキ」の名前がついた。
赤い実は小鳥が好んでついばむという。
 

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ガマズミの実。
初冬には、甘くなり食べられるという。
といっても、これもコブシの実のように果肉は薄く種子が大きい。
 

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サンシュの実。
成熟した果実を熱湯に通して半乾きにしてから果実を抑えて種子を抜き出し、
果肉だけにしてから日干しにする。
これを生薬で、山茱萸(さんしゅゆ)という。
一般的には果実酒にする。
  

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セイヨウサンザシの実。
血流をよくする作用があり、心疾患などの生活習慣病の予防に効果があるとされている。
ヨーロッパでは1900年代後半には強心薬になるということが発見されていた。
 

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ナナカマドの実。
赤い実をたわわに付け、雪を乗せると色の対比が美しく、北海道では競って街路樹として利用されている。
果肉は苦いだけで食べられないという。
 

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ニシキギの実。
紅葉が見事なのでモミジ、スズランノキと共に世界三大紅葉樹に数えられる。
まだ紅葉になっていなかったのは残念。
 

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ノイバラの実。
枝にトゲがあったので判別できた。
『万葉集』に宇万良(うまら)という名で、野性のノイバラと思われる植物が詠まれている。
 

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ベニシタンの実。
ここは公園なので地植えしているが、盆栽用として販売されるのが一般的なようだ。
一年中観賞できるからだろう。
 

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マユミの実。
漢字で「真弓」と書く。昔、弓の材料として用いられたことに由来する。
雌雄異株で、雄樹と雌樹があるため、マユミと分かっても実がついていない木がある。
 

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最後は木ではなく、草になる。
マムシグサの実。
サトイモ科で、縄文人は地下の芋(球茎または塊茎)の部分を食べていた。
赤い実には毒があるので食べられない。
  

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追記: ハナミズキの実。
もう一つ見つけたので追加。この実は毒はないが苦くて不味いという。
そのせいか鳥もあまり好まないので集まらないらしい。
 
 
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自然」カテゴリの記事

コメント

これは面白い記事ですね。
冬に向かって、赤い実が多くなるのでしょうか。
人の眼には目立つ存在となりますね。

きのうTVを見ていたら、ベニシタンを印材として使っていました。
見た感じはローズウッドに近い感じでした。 木目の甘い感じの。
でも、紫檀とは違う種類の低木なんですね。

山査子は植物園で見ました。
マムシグサには実が出来るのですか、あれも怖い植物に感じます。
実に毒があり、根は食べられる?
コブシもここまで来れば、納得なんですが(笑)

大作になりましたね、色々と大変だったことでしょう。
拝見させて頂き有り難うございました。

iwamotoさん、こんばんは。
自分が住んでいる地域では数としては大体これくらいだと思います。
個別の植物については通り一遍の知識しか持っていません。
この他に、黒い実や青い実も見つけたのですが、タイトルに沿わないので割愛しました。
この種の情報記事は、多数アップされることで検索する人の助けになります。
自分がネットで得たものはネットに還元したいと思っています。

こんにちは
沢山ありますね
鳥にとっても食欲の秋ですね^^

yutaさん、こんばんは。
鳥たちも時期や美味いものをしっかり選んでいるようです。
見た目は似ていても味は千差万別なんですね。

こんにちは。
わぁ~!赤い実!!
緑の中に赤い実(*^_^*)
私の大好きな色の組み合わせ!
赤い実ってどれもすごく可愛らしくて大好きです。
イチイって初めて見たのですが、何とも言えないくらい可愛らしいです。
ずっと眺めてても飽きないなぁ~
赤い木の実特集!見せてくださってありがとうございます。

いちごさん、こんばんは。
イチイは物心ついた頃から周りにいっぱいありました。
当時はどこの家でも土地の境界線に塀の代わりに植えていたようです。
こちらでは「オンコ」と呼ぶのが標準語なので、イチイだと知ったのは最近です。
赤い実は遠くから見るとみな同じように見えてしまうのですが、
近くで見ると違うことがよくわかりました。

赤い実の特集ですか、なかなかに色鮮やかで良いですね。
オンコって初めて聞きましたがイチイの事なのですね。
へええ~土地の境界に植えていたとな、面白いですね。
広島県北部では土地の境には「馬酔木:アセビ」を植えます。
あまり木の姿が変らないので、境界木に選ばれたのでしょう。
樹木オンチの私ですが、以前は測量の現場に出ていたので、アセビだけは分かるようになりました。

マムシグサの実には毒があり、芋の部分は食べられるのですか。
そういうのを聞くと、色々思ってしまいます。
多分手っ取り早く実の部分から食べると思うのですよ。
で、「この赤い実は食べられん!」となりますよね。
イマドキならばそれっきりで二度とこの植物には誰も手を出さないのでしょうが、縄文の頃なら何とか食べ物を探さんとイケン。
「実は駄目なら芋部分はどうじゃ?」
「おお~芋は食べられるぞ~!」
食用に適すもの、適さないものが確定されるまでは随分多くの人が死んだりお腹を痛くしたりしたんだろうなぁ。

にしてもコブシの実は・・・
見ていたら爪でガイガイしたくなりました。

paoままさん、こんばんは。
オンコの木は枝や葉の密度が高いので、
風よけや目隠しの効果があって重宝されたのだと思います。
背丈があまり高くならないのも手頃だったのでしょう。
アセビは名前は知っていますが実物は見たことがないかも。
 
マムシグサの実はとても鮮やかなので美味しそうに見えます。
じつは、実にも芋にも全身に毒があるのですよ。
芋は、表面の黄色い部分を取り除いて蒸し焼きにして刺激を弱くしたり、
噛まずに飲み込むなどの工夫をして食べているようです。
毒の種類は、シュウ酸カルシウムの針状結晶です。
これって老猫の尿路結石の成分ですね(笑)

Lucianさん、こんばんは。
たくさん集められましたね。
うちの近所で見られるものが多々ありますが、私はその名前を覚えられません。
わかるのはナナカマド・ガマズミ・ベニシタン・マユミ、そしてマムシグサです。
野原や山でマムシグサの赤い実を見るとドキッとします。
名前の通りのマムシか蛇を思い出すからです。
生理的に受け付けないものです。
爬虫類や両生類だと受け付けないのは当たり前ですが、植物の実で受け付けないのは珍しいです。
ハナミズキの実は、見たことあるような無いような。
一ノ関駅の近くの街路樹になので、明日行く予定があるので見てきます。

蒐集、どうもご苦労様でrした。

esikoさん、こんばんは。
集められるとしたら赤い実ですね。
黒いのや青いのは種類が少ないのでオマケにしかならないくらいです。
一度覚えると、見かけた時にすぐ分かるようになって楽しいです。
こうやって備忘録にしておけば、後で忘れた時に思い出せるかもしれないと思いました。
 
マムシグサを見てドキッとするのは、毒に対する無意識的な反応ではないでしょうか。
大昔から人は毒の有無を直感的に見分けていた部分が大きいと考えています。

おはようございます^^
赤い実シリーズ お疲れ様でした
これ、、、この秋 全部撮影ですか??
それとも ストック含めての公開??
いずれにして
赤い実だけでも こんなに種類があるんですねぇ
覚えてるのもあるし
こんなのだったか??と思うものありで
このログ
楽しかったです。

あくまで
私的ですが
ガマズミと ナナカマドは
山歩き中だと
なにげに 間違えそうかな (^_^;)(^_^;)

亀三郎さん、こんにちは。
これらは全部最近撮ったものです。
探せばもっとあるかもしれませんが、
とりあえず赤いのはこれくらいかなという感じです。
 
ガマズミとナナカマドは葉っぱの違いで見分けるしかないですね。
葉がないときは食べてみましょう。
苦いのがナナカマド、甘いのがガマズミです。

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