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水平線上のファンタジー

 

水平線の向こう側にある物は普通は見えない。
もし見えるとすれば、蜃気楼が発生した場合だけであり、
それも上位蜃気楼と呼ばれる状態の時だけになる。

簡単にいうと、海面上の冷たい空気の層が、その上の暖かい空気に挟まれた時には、
冷たい空気の中を進む光は暖かい空気にぶつかると反射して下に向かって進む。
そうすると地球は丸く湾曲しているので、光ファイバーの中を通る光のように
曲がって進んでいくようになる。
こうして水平線の向こう側にいる船舶が見えたりするのである。
  

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船は喫水線を境目にして、上下方向に鏡になって映る。
つまり、サンマかほっけの開きのように上下対照に見える。
しかし、空気の温度差が小さいために光の屈折率も低く、わずかにしか曲がらない。

このため、下半分の大部分が海に隠れて見えなくなり、上半分が姿を現すので、
あたかもリアルな船が水平線上を航行しているかのごとく見えるのである。
これに対して個人的に、ゴーストシップ(幽霊船)と名付けた。
 
(↓船の中央部分でカモメが飛んでいる。カモメは蜃気楼ではないので、
クリックして拡大して解像感の違いを比べるとリアルとゴーストの差が分かりやすい)

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水平線までの距離はどれくらいあるのかというと、
海岸線の波打ち際に立って見た場合は、海面から約1.5mなので4.5km先になる。
これらの写真は、海面から3~4mの高さなので、6~7km先が水平線の位置にあたる。
したがって、見えている船は10km以上沖にいると考えていいだろう。
 

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リアル船とゴースト船のコラボ。
はっきり見える方はちょうど水平線上付近にいると思われる。
 

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風景」カテゴリの記事

コメント

おはようございます
面白い写真が撮れましたね
なかなか遭遇できません

yutaさん、おはようございます。
晴れた暖かい日には、ほぼ通年見られる現象です。
でも望遠レンズや双眼鏡で拡大しないと、
普通の状態の船と見間違えてしまいます。

大人になるまでは、わりと海の近くに住んでいたのですが、遠くが見える海の記憶は無いです。
一番しっかり海を見たのは、関門に住んでいたときです。 声が届きそうなくらいの距離。

話には聞く景色ですが、写真的にはこのようになるのですね。
また、チャンスがありましたらお願いします。 これで、計算上の倍率はどのくらいになるのでしょう。

iwamotoさん、こんばんは。
富山湾や琵琶湖のように静かな水面とは条件が違うので、比べると不利になります。
でも原理は同じなのでわずかでも見える時があります。
倍率は24ミリの60倍なので、1440ミリになります。
月などの天体と違って、これ以上光学的に引っ張ってもあまり意味がないようです。
 
これには続編があってまだ編集中です。新しい画像も機会があれば追加します。

おはようございます^^
海辺の生まれの亀三郎、、、むかし、、、連れてって貰った海水浴で
波打ち際から
リアル船とゴースト船のコラボを
見ていたような、、、
そんな気もするのですが
記憶の原点が 古すぎて 自信はまったくなしです (^_^;)(^_^;)

それはそうと
桜 そちらの状況はいかがでしょうか?
そろそろ
Lucianさんの さくら写真じゃないかと、、、予想中 笑

亀三郎さん、こんにちは。
ゴーストをリアルに変えるマジックもあって、
今検証中です。
ゴースト以外にも水平線では楽しいショーがあります。
それはまたいつかの機会に。
 
さくらはこれから咲き始めるところで、
10本のうち1本が開花した程度の状態です。
今度の週末くらいがちょうどいいようです。
撮影はこれからです。雨が降らなければですが。

こんにちは。
不思議な現象ですよね!
海の近くに住んでいないので見た事もないですし
これからも見る機会はないでしょうね・・・
こうやって説明してくださって、お写真も見せてもらえて感謝です。

いちごさん、こんばんは。
内陸でも見られる蜃気楼もありますよ。
夏の道路の「逃げ水」です。
これは光が海とは逆方向に曲がるようです。
道路で観察するのは車に気をつけないと危ないですけどね。

こんばんは。
とっても珍しいものを見せていただき、有難うございます。
これは偶然見られたものでしょうか。
それともLucianさんの念力で引き寄せたとか・・・。
蜃気楼って、どれぐらいの確率で見られるのでしょうね。
晴れた暖かい日に気仙沼にでも行って見たくなりました。

esikoさん、こんばんは。
天気のいい日の午前中に海に行くと、高い確率で遭遇します。
それほど珍しい現象という認識はないです。
つまり、太陽の熱で上の方の空気が暖められる、
でも海水はまだ冷たいので水のすぐ上の空気は冷えている。
こういう条件の時に発生するので、狙い打ちもできるのです。
気仙沼に行かれる時は、双眼鏡などをお忘れなく。

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